「この動画、縦で作るべき?」「画質が荒くなるのはなぜ?」
そんな疑問を解決するために、主要な動画投稿プラットフォームごとに、最適な動画サイズ・推奨画質・ファイル形式を徹底解説します。
動画制作の基礎知識として押さえておけば、画面の切れや荒れを防ぎ、再生数にも直結します。
1. YouTubeに最適な動画仕様
項目 | 推奨設定 |
---|---|
アスペクト比 | 16:9(横向き) |
解像度 | 1920×1080(フルHD)、4K(3840×2160)も可 |
フレームレート | 24〜60fps(主流は30fps) |
ファイル形式 | MP4(H.264/AAC推奨) |
最大ファイルサイズ | 最大256GBまたは12時間まで |
補足: Shortsは「縦向き(9:16)/1080×1920」の設定が必須です。
テロップやタイトルは画面中央寄りで作ると切れにくくなります。
2. TikTokに最適な動画仕様
項目 | 推奨設定 |
---|---|
アスペクト比 | 9:16(縦向き) |
解像度 | 1080×1920 |
フレームレート | 24〜60fps(30fpsが自然) |
ファイル形式 | MP4、MOV |
最大動画長さ | 最大10分(2025年現在) |
補足: 顔出しコンテンツやエフェクト演出系が多いため、画面の上下にテキストが被らないように注意。
音楽とのシンクロやトランジションのキレも再生数に影響します。
3. Instagramリール・フィード投稿に最適な動画仕様
投稿形式 | アスペクト比 | 解像度 | 最大時間 |
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リール | 9:16 | 1080×1920 | 最大90秒(ビジネスは最大15分) |
フィード動画 | 1:1 or 4:5 | 最低600×600以上 | 最大60秒 |
ストーリーズ | 9:16 | 1080×1920 | 最大15秒(連続で投稿可能) |
補足: リールやストーリーズはスマホ縦画面が基本。
UIが画面上下に配置されるため、重要な要素は中央寄せが鉄則です。
4. 横断的に共通する注意点
- テキストの位置に注意: どのプラットフォームでも「UIに重ならない位置」=中央や上部寄りに配置
- 音質と映像のバランス: H.264コーデック+AAC音声はどのサービスでも高互換性
- 投稿前に必ずプレビュー: 実機(スマホ・PC)で表示確認を行うことで、トラブルを未然に防げます
5. ファイル形式とコーデックの基本
ファイル形式 | 特徴 | 対応サービス |
---|---|---|
MP4(.mp4) | 軽くて高画質、最も汎用性が高い | YouTube・TikTok・Instagram 全対応 |
MOV(.mov) | Apple標準。高画質だが重い | TikTok・Instagramに向いている(スマホ編集で使用) |
WebM(.webm) | 一部Webサイト専用。YouTube対応 | 制作環境が限られるため非推奨 |
6. よくある質問(FAQ)
Q. 4Kで作った方がいい?
→ YouTubeは対応していますが、TikTokやInstagramではオーバースペックになることも。用途に応じた解像度がベストです。
Q. 横動画を縦で再編集したい時は?
→ カットや拡大縮小では情報が欠落しやすいため、最初から縦用として構成設計することを推奨します。
著者情報
中丸 菊一
動画クリエイター歴40年。プラットフォーム別の動画仕様と演出スタイルを熟知し、YouTube・TikTokなどへの最適化支援も行う。ブログ「MARUYA328」にて初心者向けノウハウを発信中。
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