動画編集やSNS投稿、ブログ運営が身近になった今、素材を扱う初心者の多くが著作権トラブルに直面しています。
「フリー素材だから使っていいと思っていた」「音楽がネットにあったから使った」など、悪気がなくてもトラブルになることは多々あります。
この記事では、初心者がやりがちな著作権トラブル5つと、それぞれの具体的な回避法をわかりやすく解説します。
著作権の基本をおさらい
著作権とは、音楽や画像、文章、映像などの創作物に自動的に発生する権利です。
「無料で見つけたから」「転載されていたから」といった理由では、勝手に使用することはできません。
トラブル①:「フリーBGM」と書いてある音源を自由に使ってしまった
問題点
- 「著作権フリー」と記載されていても、商用利用や改変が禁止されている場合がある
- クレジット表記が必要なケースも多い
回避法
- 利用前に必ず公式サイトで利用規約を確認する
- 商用利用の可否やクレジット表記義務をチェックする
トラブル②:Google画像検索で見つけた画像をそのまま使った
問題点
- 表示された画像のほとんどには著作権が存在する
- 転載や商用利用は基本的に禁止されている
回避法
- PixabayやUnsplashなどのフリー素材サイトを利用する
- 商用利用可・クレジット不要の条件を明確に確認する
トラブル③:他人のYouTube動画で使われていた音源を流用
問題点
- 他人の動画で使用されている音源は、その人のライセンス契約下にある可能性がある
- 無断使用により、動画が収益停止または削除対象になる
回避法
- 自分が使用許諾を得ているBGMを選ぶ
- フリーBGMサイトやロイヤリティフリー音源を使用する
トラブル④:加工したフリー素材を「自作」として販売
問題点
- 素材の利用条件に「商用不可」や「再配布禁止」がある場合、著作権侵害となる可能性がある
- トラブル時は損害賠償を請求される可能性もある
回避法
- 素材の利用範囲(商用可/販売可)を必ず確認する
- 販売可能と明記されたライセンス付き素材のみを使う
トラブル⑤:サブスク解約後に音源を使い続けた
問題点
- 多くのロイヤリティフリー音源サイトでは「契約期間中のみ使用可能」という規定がある
- 解約後に使用した場合、ライセンス違反になることがある
回避法
- 解約後も利用可能な「永続ライセンス」の有無を事前に確認する
- 契約中に使用した音源の範囲を明確に記録する
トラブルを防ぐための基本習慣
- 利用規約は必ず読む
- 素材の出典元とライセンスをスクリーンショットやメモで保存
- 不明な点がある場合は使用を避ける、もしくは制作者に問い合わせる
まとめ
ポイント | 内容 |
---|---|
初心者に多い著作権トラブルは「知らなかった」が原因 | |
フリー素材でも、自由に使ってよいとは限らない | |
利用前に規約を読むことで、9割のトラブルは未然に防げる |
著作権の基本を理解していれば、安心して創作活動に集中できます。
FAQ(よくある質問)
Q. フリー素材なら自由に使っても大丈夫?
→ いいえ。ほとんどの場合、使用条件が明記されています。必ず確認してください。
Q. クレジット表記はどこに書けばいい?
→ 動画なら概要欄、ブログなら記事下部やフッターなどに記載するのが一般的です。
Q. AIで作られた画像にも著作権はある?
→ サービスやモデルによって異なります。商用利用の場合は特に利用規約を確認してください。
著者情報
中丸 菊一
音楽・映像制作歴40年。著作権トラブルの対応経験も多数。初心者にもわかりやすい解説をモットーに、安心できる素材利用のための情報を発信中。
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